「桜井敬一か!」



身体が一瞬で硬直する。


「はい」



「後で職員室に来なさい」



「はい」




けだるい気分で俺は席に着く。



幸い後ろから2番目の窓際の席だ。



なんていい場所なのだ。


俺はくじ運だけは最強にいいみたいだ。どうだ。羨ましいだろ。


へへッ!



それにしても今日はなんて暖かい日なのだろう。



小鳥たちも呑気にさえずり回っている。