こ、これは…
そう、そこには───
彼女が持ってきた本のあの文字に繋がる言葉が書いてあった。
【もう、会えないけれど・・・僕も好きでした。】 と…
会えないけれど??どんな関係だったのかしら。
「........グスッ...う、う」
すすり泣きが聞こえ顔を上げると彼女は泣いていた。
「ちょ、どうしてないているのよ!」
ティシュを渡した。
「だっひぇ〜、泣けてくるじゃなひでふかぁ...」
鼻の頭を真っ赤にして、聞き取れない言葉を話した。
「泣けるかしら??」
肩をすくめた。
「ズビビビー、な、なけないんですか!凪さんは...涙腺どうかしてますよ!絶対に!」
鼻をかみながら言った。
というか、どうかしてるのはあなたじゃないかしら…
と、言葉が漏れそうになったが、お腹に閉じ込めた。
「で、でもこの言葉って...絶対つながりありますよね!」