目が覚めたら知らない部屋
見渡す限りの真っ白い部屋
何もない何もない
僕以外誰もいない
分厚く青白く光る扉
カギがないよと騒ぎ立てる僕
ここから出して
そう叫ぶ僕は僕自身を忘れていたんだ
僕は誰だろう
僕は何だろう
何もわからず戸惑う僕は
帰りたい帰りたい、と
知らぬ間に呟いていた
何もない真っ白い部屋に突然現れた歪んだモニター
キミは死んだんだよ、と
知らされる事実
わからないよもう何もかも
気がついたらいつも通りの自分の部屋にいた
あれは何だったんだろう
夢か何かかな
青白く光る扉は
この世とあの世を繋ぐ扉?
手に握っていたのは青白く光るカギさ
夜眠る度にまたあの夢をみて
扉があかないよって叫んで目を覚ます
それはそれは夏休み限定の物語