私を忘れたりしねぇだろうか?


それがすごく心配だ…。


史音はかっこいい。


喧嘩も出来、頭もいいからな。


ライバルは多い。


告白するやつだっているだろう。


…好きだと、言うのだろう。


可愛い顔を赤らめて…。


…ダメだっ。


考えれば考えるほど、マイナスに考えてしまう。


…本当なら、好きな人の幸せを願うだろう。


たけど私は史音といたいんだ。


わがままだと言われるかもしれねぇが…。


これだけは譲れないんだ。


譲りたくないんだ。


史音の隣は、今も未来も私だと思っていたい。


史音がいいならだけどな。


「うん、…そのために空港にいるもんな」


キョロキョロと周りを見渡す史音。


そういえば、ここって空港だったな。


すっかり忘れていたぜ。