銀髪姫と不良幹部

「おい!俺は⁉︎俺の事忘れとるやないかい!」


「…文おかしいから。…ま、禅も頑張れ…っ」


あ、ヤバイかも。


最後の最後でこれだよ…っ。


「依亜…?」


「泣くほど離れたくないんか?」


みんなの言葉に、堪えていた涙が溢れてきた。


最悪…っ。


笑顔で行きたかったのに。


泣くとか最悪すぎんだろ…っ。


「違うわよっ。これは汗よ」


「いや、目から汗が出るかいな」


おお、さすが大阪に住んでただけはある。


ツッコミを忘れないってか。


しかも、〝なんでやねんっ!〟って手でツッコンでるし!


やべぇ…。


すげぇもん見れた気分だよ。