銀髪姫と不良幹部

「恭太…」


涙目でお父さんを見上げるお母さん。


お母さんの肩を抱きしめているお父さん。


…いちゃつくなら他でお願いしたいんだが。


っていうか、あれか?


史音に想いを伝えられねぇ私への嫌がらせか?


あの2人に限ってそれはねぇか。


2人共、天然てか鈍いし。


はぁ…とため息が出る。


“友花”、“恭太”と呼び合う2人は、今だに恋人感覚でいる。


見てるこっちが恥ずい。


引き取ってもらった時は、よく顔を逸らしていた。


実の息子である空にぃは、もう慣れてるみたいだがな。


チラッと空にぃを見ると、呆れた顔をしていた。


もう日常化してるしな。