銀髪姫と不良幹部

「いつ…出発なのですか…っ?」


なるべく笑顔で聞く。


お母さんの顔を見る限り、笑顔になっていないだろう。


…自分でも分かるくらいだ。


声だって震えている。


はっ、情けねぇな。


そしてお母さんの言葉でまた突き落とされる事になる。


「…明後日なの」


「…ぇっ?」


あ、明後日⁉︎


まだ数ヶ月はあるはずだろ⁉︎


何でだよ!!


また…みんなと居られると…。


バカやったり…っ。


笑い合えると思っていたのに!!


「ごめんね…お母さんがもっとしっかりしていたら…っ」


手で顔を覆い、何回もごめんと謝るお母さん。