銀髪姫と不良幹部

うーん、少し軽いな。


こんなんじゃ、私は倒せねぇよ?


そのまま手を掴み、自分の方へと引き、お腹を殴る。


もちろん、力いっぱいな。


「ぐぅ…っ」


いったそ〜。


でも本当に弱いな。


まだ2発だぞ?


2発でもうへろへろかよ…。


本気出すまでもないな。


「くそ…っ」


もう立つのも無理だろう。


さてと、みんなの手助けにでも行こうな。


毒龍総長に背中を向けて歩き出す。


「まだだ…まだやれる!!」


後ろから拳が向かってくる。


それを私はするりと避ける。


その反動で、私が被ってたフードが取れてしまった。