「俺がもう少し早く門に行っていたら、こんな事にはならなかったのに…」


ああ、その事か。


俯く史音の肩を、ポンと叩く。


史音は笑っている方がいい。


「気にすんな。どっちみち、毒龍は潰さねぇといけなかったし。一石二鳥じゃん」


…あれ、一石二鳥になるのか?


「…ん。サンキュー」


どきっ。


そこでそんなキラキラな笑顔は反則だろ!!


笑顔は好きだけどっ!


いきなりはやめろ!!


「さてと」


キッと毒龍総長に向き直る。