銀髪姫と不良幹部

「依亜っ…」


「ごめんなっ…」


史音をぎゅっと抱きしめた。


私を想って泣く史音に、もう抑えていた想いは止まらない。


「史音っ…」


ゆっくり近づき、軽く触れるキスをした。


「こっちです!!」


そこに大きな声と共に、何人かの足音が聞こえた。


その音に、私は我に返った。


わ、私何してんだよ⁉︎


って!今はそんな場合じゃねぇ!


いつの間にか気を失った史音の頬を撫でた。


着ていたパーカーを抜ぎ、史音にそっと掛けた。


足音がだんだんと近づいてきたのを確認し、急いで木の上に飛び乗った。