銀髪姫と不良幹部

「史音…」


史音の頬へと手を滑らす。


マシュマロみたいに柔らかい肌。


白色の肌は、内出血や血で汚れている。


「まだ…私を探しているのか?」


問いかけても返事はない。


当然だ、気を失っているのだから。


それでも私は問いかける。


「史音は…月影の私を探しているのか?それとも…」


榎本依亜を探しているのか?


私にはわからなねぇ。


それは本人にしかわからない事だ。


「私が夕凪依亜と同一人物と知ったら…裏切ったと思う?軽蔑…する?」