「よいしょっ！」


ふぅ〜疲れた。


さすがの私でも、男の史音を持ち上げるのは大変だな。


バイクに跨り、史音の腕を私の腰に巻きつけた。


「落ちるなよ」


一言言い、バイクを走らせた。


いつもはあまり出さないが、史音が怪我をしているため、スピードをあげた。


急いで倉庫に着くために…。


「ぅっ…」


流石に辛いか…。


史音を横目で見ると、顔を歪めている。


風が傷にしみるんだろう。


だが、後もう少しで着く！