「そいつを返してもらう」


例え、もう私が総長でもなくなっても…。


史音は大事な仲間なんだ!


それに、自分の好きな人を傷つけられて大人しくしている私じゃねぇし。


「誰が返すかよおぉぉおぉぉ!!」


叫びながら男は向かってくる。


冷静が欠けた喧嘩に怖いもんなんてねぇよ?


男の手を掴み、お腹に一発入れる。


そのまま左足を軸に、一周回り、男の手を離した。


支えを失った男は、後ろにいた男にぶつかった。


「ぐっ!!」


「うわっ!」


はい、ご愁傷様〜。


「さて、後はあんた達だけだ」


残ってる男に睨みながら言った。