銀髪姫と不良幹部

「ちょっとなー」


「何だよ、女か?」


「ちげぇよ。敵対族の狼鬼いるじゃん?」


“狼鬼”


その言葉にぴくっと肩が揺れた。


いや、待て。


あの男、今“敵対族”って言っていた。


狼鬼にとっての敵対族はただひとつ。


“毒龍”しかいねぇ!


じゃあ、ここは毒龍の溜まり場かよ。


最悪だ…。


智也でも連れてくるべきだったか。


後悔しても遅い。


今はここをどうやりきるかだ。