銀髪姫と不良幹部

わからなくてもいいか。


もうめんどくさいしさ。


フードを深くかぶり、智也にゆっくりと近づいた。


「どぉも、青藍の総長さん」


「誰だ?てめぇ…」


うっわ、相変わらず口悪りぃ…。


いや、私もか。


似たもの同士…ってところか?


「初めまして、ここでは“血桜”と呼ばれてるものです」


“血桜”


智也はその名前に反応した。


「血桜?人の味方のお前が俺に何の用だ」


まぁ、確かにな。


でもそれは血桜の場合だろ?


月影でもある私には関係ねぇ。