紫「…嗚呼何ということでしょう!
昨日助けた+標的者+仕事の一時補佐の女の子に、男に間違えられた挙句告られるとは…」(やだ。何この現実。逃げたい)

仕事を終え、屯所に帰ってきた紫は総司を部屋に呼びつけて愚痴っていた。

総「まーまー。
落ち着きなよ、ね?」

紫「いやさ。
騒いだって変わんないのはわかってるんだよ?
でもさ…そんなに男顔して無いよ?!
私はさ?!
なのにさ…」

総「まーまーまー
落ち着いてよ。あんまり暴れると屯所が壊れちゃうよ」

紫「うー…あーもう!やってらんない!
こうなったらいっそ…」

総「いっそ?」

紫「葡萄酒飲みまくってやる!」

総「もうやけだね」

紫「悪いか!」


♧数十分後♧
総司目線

紫「スー…スー…スー…」

総「…寝ちゃったよ」

僕の膝を枕にしてね
総司は苦笑いを浮かべながらそうつぶやいた

総「…でも、こうして見ると、やっぱり普通の女の子なんだよね」
あの、標的者の女の子…桜智兎ちゃんだっけ?
その子みたいに、至って普通の女の子…紫の振袖姿。綺麗だったな
本当、宝石みたいで…
て、そうじゃなくて

総「紫〜?
重いんだけど〜?」

紫「…スー…スー…スー…」

総(完膚無きまでまでに撃沈してるし…)

総「とりあえず、膝枕よりもこっちの方が…よいしょっと…落ち着くと思うよ」

総司は紫の頭を移動させ、腕枕に切り替えた

紫「…?…総…司?」

総「あ、ごめんね紫。
起こしちゃったか…」

紫「……寒い……眠い…」
紫は呟いくと総司の胸に潜り込むようにして顔を埋めた

総「え?ちょ、紫?!何してんの?」

紫「…ここ…寒い……総司…あったかい……湯たんぽにでも……なっとけ…スー…スー…スー…」

総「……ハハハ…寝ちゃってるし…
仕方無いか。とりあえず寝かしといてあげよう…
今夜ぐらいは…いいよね?…
お休み。
紫」

総司は紫に腕枕をしたまま眠った