紫「ふう。こんなものか。
君。大丈夫かい?」

少女「は、はい…その、ありがとうございます助けて頂いて」

紫「礼には及ばないよ。
人として最善を尽くしたまでだ。
其れより君。私は紫だ。君のことも、教えてくれるかい?」

野「仲村桜智兎(ナカムラ チサト)14歳
南方学者の娘であり、医学面に長けている。親の運営する診療所が潰れ借金にてのまわら無くなった親に夜逃げ金として売り飛ばさせた…」

紫「あ、野宮さん!どうしたんですか〜?こんなところで〜?」

野「おお。紫か。
何って…まぁ、後で話す。
とにかく、その子の事情はこんなものだから、とりあえずは、お前の診療所に留めてやったらどうだ?
医学面にも長けている様だし、小さな仕事なら任せても構わんだろう。」

紫「(14と言うには、若過ぎる気がしないでも無いが…
どうかと言われて、10歳だと言われるほうがしっくりくるぞ?…まあいいや。)
そーゆーことだから、一緒に来てくれるかな?桜智兎ちゃん?」

桜「は、はい…」






紫の運営する診療所にて

紫「えーっと。
とりあえず、桜智兎ちゃんは奥で休ませたけど…
何で、野宮さんがあの子の事知ってるの?」

野「其れは勿論あの子が 紫「標的者だからだよね。」…わかってんなら聞くな。」

紫「それで?素性は把握したけど、誰の依頼?そして報酬は?」

野「…金貨3000。」

紫「あーららー…まぁこりゃ凄い数字だ事。あの子。そんなに価値があるの?」

野「何でも、お偉いさんの機密情報を保留してる可能性が高いんだとよ」

紫「なーんだー!
そんなもんか〜…はぁ。
そんな事でいちいち殺される、あの子が可哀想だよ。」

野「相手は子供だ。薬でも使ってさっさと方ずけでしまえ」

紫「ありゃー。容赦無いな〜野宮さんは」

野「標的者に感情を入れたら、取り合えしがつかなくなる。」

紫「はいはい。
…さて。もう帰るよ。」

野「?何かあるのか?」

紫「いや、面倒な保護者が居るものでね〜じゃね〜」

そして紫は屯所に帰り、土方にお叱りをくらうのであった