その数日後 屯所 稽古場にて

紫「…はぁ…
あのー総司。ちょっといい?」

総「?どうかしたの?」

紫「…幾ら何でも、弱過ぎない?」

先程から何をしているかと言うと、隊士達と紫が手合わせをしている…のだが、
一人一人では試合開始と共に瞬殺されるので、二人ずつで行うが持って、5秒。
その後、三人、四人と増やして行ったのだが、結果秒殺。
最終手段で全員でかかってみたものの、きっかり1分で終わらされてしまった
…50人くらい居たのに

総「いやいやいやいや。
どう考えても紫が強過ぎるだけでし ょ」

紫「えー。でもさー。言っちゃなんだけど、私本気出して無いよ?
てか、総司と話ながら戦ってる時点でわかるだろうけどねー」

総「うーん…そうは言ってもな〜…」

紫「うーん…あ、そうだ!
今日から私がここの隊士達に稽古つけるよ!」

歳「はー?!
んなもん駄目に決まってんだろ!」

紫「あ、歳さん。居たんですね」

歳「始めから居た!
其れより、隊士達に稽古をつけるのは俺達だ。
お前の力なんて、微塵も借りるつもりは無い!」

紫「ふーん…
じゃあ、隊士達が弱いままで、決戦で負けたらどうするんです?
はっきり言って、このままじゃ負けますよ」

歳「うっ!…」

総「土方さん。僕も紫に稽古つけて貰った方がいいと思いますよ。紫は実質、強いですから。
ここにいる誰よりも…」

歳「…近藤さんに聴け」


そんな訳で、隊士達に稽古をつける事になった紫であった。