「ちょっと聞いてるぅ?」 「送る」 「いいよ。逆方向じゃん。もっと遅くなるよ」 「大丈夫。っていうか1人で帰すとかムリ」 「そうなんだろうけど、わかってるけど時と場合ってあるじゃない」 「・・・・・・・・」 「なに?」 「今がその・・・時と場合だろ?」 「ん?」 「もぉ最後なんだろ?」 もう少しって笑った彼女の顔が浮かんだ。 ・