雨の日のふたり

駅についても雨脚は弱まるどころか強くなっていた。

先に出て彼が傘を広げる。
会計を済ませて濡れないように傘に急いで入る。



ホームで最終電車を待つ。




「すげ~な雨」



「うん。でもホントに家、平気?」


「子供じゃねぇーんだから・・・」





「そうかな。雨って不安にならない?」


「・・・・・」



「電話したの?」




「オマエはなるのかよ」

「え?」



「雨」




「私はならないよ。好きだもん雨」

「だよな」



「うん」