「お前たち相変わらず一緒にいるんだなぁ」





そんなに広くない店内に聞こえるその声に笑顔を作り
あの頃と同じようにカウンターに並んで座る。





「おばさんの具合はどぉなの?」


「うん。元気にしてる。おかげさまで。まだ店にはでられないけどな」


「そっか。よかったな。安心した」

「ありがとな」








「アイツが店に戻ったらまた一緒に顔みせに来てやってくれ」


おじさんの笑顔がうれしかった。