三人で外に止めてあった無駄に大きな車に乗り込む。
「いや、疾風さんが無事でよかったっす。いつもより帰りが遅いなーと思って、大和さんが様子見に行ってくるって出て行ったと思ったら、疾風さんが殴られただなんて電話してくるから!!」
「心配かけて悪かったね…。で、大和?ってのは、あんた?」
「あぁ、菊池大和と言います。これからよろしく。」
「は?これから?」
「まぁ詳しくは家に帰れば親父さんから説明がありますよ…。」
太郎が車を急発進させ、家へと直行する。
大和とかいう奴は、何だか若い割には雰囲気があって、太郎が敬語使うくらいなら、結構上の奴なのかな…
親父さん、だなんてお父さんともやけに親しげだ。
とりあえず家に帰ってみないことには、こいつがどうゆうやつなのかは分からないらしい。

