太郎がまわしてきた黒塗りのジ○ガーに飛び乗る。 「学校の100m前でちゃんとおろしてよね!恥ずかしいから」 「了解っす!」 太郎はぶるるとエンジンを振るわせながらかっ飛ばした。 「着きましたよ」 約束通り学校から約100m前の坂でおろしてもらったけど、まだ登校中の生徒がちらほらいてやっぱり目立つ。 「う、うん。ありがと太郎。いってくる」 「いってらっしゃいませ!!」 でもこれ以上遠くに止めたら私が学校に間に合わない。 私はみんなからの視線を振り切るように坂を駆け上がった。