突然、優雅くんが私の顔を覗き込んでくる。 その瞬間、びっくりして心拍数が上がるのが分かった。 そして、我に戻った。 「え?」 「だから、これだよ」 優雅くんが説明してくれる。 これと言うのは龍也くんが描いた絵のことだ。 「上手(じょうず)だよ! こんなに上手(うまい)いんだね!」