未来の白バラ

「あの・・・・・・」
私が話そうとした瞬間、太陽が消えた。

え・・・・・・・・?

何が起こったと言うのでしょうか?
辺りは真っ暗で何も見えない。


太陽が消えるなんて、有り得ない話だわ。


ヒヤッと風があたる。

そうでしたわ・・・・・・!
「リュカさん、いらっしゃいますか?」

私が呼んでも返事かない。

リュカさん・・・・何処へ?

・・・・・・・またですわ。

また・・・・・・・また一人なのね。

昔からそうだったのよ。

海外へ行っているお父様。
いつもかかさず送られて来る手紙。

いつもお見舞いに来てくださる境。

いるけれどいないんですのよ。
誰も私をわかってくださる方はいません。

見たこともありません。
ただ、同情の目で見られているだけなのよ。

誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も!!!!!!!
私のことなどちゃんと見てくださらない。


どうして・・・・・・!

その時、雷が大きな音をたてておちた。

「雷・・・・」

ふと、顔を上げるとある声が聞こえたのです。



『別にいいんじゃん?』


・・・・・・と。

その言葉は、なぜか私の心を軽くしたのでした。