「龍牙、雑誌買いたい!」
私が龍牙の服を掴んで懇願すると、龍牙は諦めたようにため息をつき、
「……わかった」
そう、いつものように、ぶっきらぼうに答えた。
今日はなんだか、幸せだったなぁ。
龍牙とご飯食べて、デザート屋さんに行って、仕事にも連れていってもらえて。
幸せすぎて、どうにかなっちゃいそうだよ。
龍牙の過去のことは、まぁ、気になるけど……。
でも、龍牙との距離は、今日の間に縮まったよね。
このまま順調に行って、彼女になれたらいいなぁ。
なんて、私はこの時、そんな甘いことを考えていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…