んー……どこだろう……。 んー……。 「ちょっと千愛実、恥ずかしいからやめなって。居るわけないんだから……」 「いたー!!」 「はっ!?」 見つけた!! いたよ!! 間違いない、あの人だ!! 嘘、奇跡だよ! 金髪の髪に、あの少し冷たいような目をした整った顔。 「もう運命の人ってことでいいよね!?」 私は彼に向かって走り出した。 「え、ちょ……千愛実!?」 南波の声なんか気にしない。 私は彼に一直線に向かって行った。