なんかあったのか?


「おい……」


「ね!このあとどこいく?」



……は?



「あ、美味しいデザート屋さんがあるんだよ!行こう!あ、プリクラも撮りたいなぁ」



いきなり楽しそうに話す千愛実。


お前、さっきまで暗かったじゃねぇか!



……少しでも心配した俺がバカだった。



「龍雅、行こう!デザート!」


「ちょ、待て……」



またもや俺は無理矢理引っ張られ、店を出ることになった。



デザート屋につくまでの間、千愛実は俺を掴む手を離さなかった。


……誰も逃げないっつーの。