「龍牙ー、親父さんに言っといてくんない?俺、明日仕事行けないって」 マジか。 明日は土曜日で、連続万引き犯を捕まえる仕事を任されていた。 愁季がいないんじゃ、かなり面倒臭い。 「分かった」 「悪りぃな」 明日は俺一人か。 小さなため息をついて、机の上に顔を伏せた。