私は目を凝らして龍牙の姿を探す。 金髪だからすぐに分かるはず。 金髪じゃなくても好きな人ならすぐに分かるけどね。 待つこと約5分。 「見つけた!」 「はやっ!」 愁季くんも一緒だ。 私がいることがバレると逃げられるため、私は校門の塀に隠れた。 そして、龍牙が校門から出てきた瞬間。 「龍牙ー!」 私は抱きついた。 「っ……」 龍牙が嫌そうに顔を歪める。