私達が走って来たのは、龍牙達の高校。 理由もちろん、龍牙に会うため。 高校に入学してから毎日、私達はこうして走って会いに来てるんだ。 ……まぁ、私達っていうか、私のワガママに南波がわざわざ付き合ってくれてるんだけど。 「あ、そろそろじゃない?生徒出てきたみたいよ?」 「ホント!?」 校門の外から敷地内を覗くと、生徒達がぞろぞろと校舎から出てきた。