そんなに凄いんだ、二人とも。
「ふぅー、終わったー」
愁季くんは首を回しながら、龍牙はポケットに手を入れながら戻ってきた。
「大丈夫だった?なんもされてない?」
「あたしは大丈夫」
「私も!」
それにしても……。
「すごいね、二人とも!ケンカスゴく強いんだもん」
「まぁ、俺ら小さいときから鍛えられてるしねー」
鍛えられてる?
「今日ゲームセンターに来たのも、実は遊びにくるんじゃなくて、この為だったんだよね」
この為?
ってことは……。
「この人達を捕まえるため?」
「ピンポーン!」
愁季くんがニカッと笑う。
え……えぇえ!?
「実はコイツら、ここでナンパ繰り返したり、カツアゲしてたりして、警察の方に連絡があったんだよ」
そ、そうなんだ……。
……あれ?
でもなんで……。
「何で警察の仕事を二人がやってるの?」