そして一分もたたないうちに、男達は床に倒された。
な、何者ですか……二人とも。
「あ!」
突然、南波が何かを思いだしたように声をあげた。
「わぁっ……南波、ビックリさせないでよー」
「思い出したよ、千愛実!」
「な、何が?」
「あの二人のこと!何で二人の名前を聞いたことあるのかなって、ずっと考えてたんだけど、思い出した!」
思い出したの!?
「南波、教えてっ…」
「うん。あの二人、ここらの不良の中じゃ知らない奴はいないってくらい有名なの!ケンカが物凄く強くて、悪さをする奴らを片っ端から連行するって!」
えぇぇえええ!?
せ、正義のヒーローみたい!!
カッ……。
「カッコいいーーっ!!」
「小学生のガキか!!」
はい、叩かれました。
「すみません……」