「いつも勝手に撮られるから嫌い」
あー、女の子達にカメラで撮られるんだね。
それは無理強いしたくないけど…。
「それでも撮るのー!」
私は龍牙の腕を引っ張り、無理矢理プリクラのコーナーに引っ張っていった。
「おい、待て…」
「大丈夫、大丈夫ー」
撮ってもらわなきゃ、私が困る。
最初で最後のプリクラ。
プリクラなら、形として残るでしょ?
「ほら、笑って!」
機会にお金を入れて、早速撮影。
龍牙にピタリとくっついて私はカメラに向かって笑う。
パシャっと音がして写真が撮れたのを見ると、龍牙の顔がちゃんとカメラを向いていない。



