龍牙に捨てられるのが怖い。
過去を知られてしまうのが怖い。
私は汚れてる。
こんな私を、龍牙はどう思う?
龍牙は私を、真っ直ぐで素直なところが言いって言ってくれた。
私、真っ直ぐじゃないんだよ。
曲がってるんだよ。
素直なんじゃない。
ただ自分を隠すための偽りでしかないんだよ。
そのあと、どうやって帰ったかなんて覚えてなかった。
覚えていたのは、両親の心配そうな顔だけ。
何も言わずに自分の部屋に籠った私を心配そうに見つめた両親の顔だけだ。
天国から地獄へ。
私はこの日、地獄を見た気がした。
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