「わ、私っ……か、彼氏ができましたっ…!」





私が言った直後に、パリンッとお皿が割れる音と、ガシャンっという音がした。




え!?




見ると、お母さんは持っていたお皿を思わず手放してしまったようだった。



お母さんはこれ以上ないというくらいに目を見開き、お父さんは持っていたカップを落として、動揺したのか、目を泳がせている。





「ち、千愛実?」



お母さんが私にゆっくりと近づいてくる。



「本当なの?」


「うん」




はっきりと答えた私を見て、お母さんは手で口元を抑えた。