「千愛実、親父が会いたがってる。来るか?」
え?
えぇえ!?
「ホントに!?行く!」
これは、ちゃんとご挨拶しなきゃね!
ってことで、早速警視庁に向かって出発。
歩くこと約30分でついた。
うわー……私みたいなのが入っても大丈夫なのかな……。
とか思いつつ、龍牙の後をついて行った。
「あれ、龍牙!今日は仕事入ってねぇよな?」
あ、マサくんだ!
「あー、親父がこいつに会いたいっていうから」
「マサくん、こんにちは!お久しぶりです!」
「あーっ!千愛実ちゃん!久しぶりー!」
何でだろう。
会ったのはまだ二回目なのに、そんな感じがしない。
「どうしたんだよ龍牙ー。あんなに千愛実ちゃんとの仲、否定してたのによー」
「あー、言ってなかったっけ。こいつ彼女」
彼女。
その言葉に、私の顔がカァーっと熱くなっていく。
彼女……。
なんて素晴らしい響きだろうか……。
「嘘だろー!?いつからだよ!?」
「七月の終わりくらい」
「1ヶ月経ってんじゃねぇか!早く言えよ!」
マサくん、興奮してるなー。



