side 千愛実




ただいま、私たちはラブラブ……。



「龍牙ー!」



ラブラブ……。



「ウザイ。離れろ」




ではありません。





「ちょっとー!彼女に対してウザイはないでしょ!?」



「いちいちひっついてくるのが悪い」





夏休みが終わって、月日は九月。


夏休みには2人で二回ほどデートに行っただけ。




少しは優しくなるのかな、とか思ってたけど、龍牙は相変わらず。




まぁ、それが龍牙だよね!




「千愛実ー、暑いんだからほどほどにしなよー?」


「分かってるー」




南波と愁季くんも花火大会の日に付き合い始めた。



記念日が一緒っていうのも、なんだか不思議な感じ。