「クッソー!!負けたー!!」
「いつも負けてんだろ、お前」
龍牙くんと愁季くんは、楽しそうに話している。
龍牙くんの姿を見ていて、ふと思った。
……私、フラれたのに一緒に遊んでるなんて、ちょっと図々しいかな?
そう思ったけど……。
ううん、このくらいしなきゃ、龍牙くんには振り向いてもらえない。
図々しいかもしれない。
ウザいかもしれない。
でも、会ったばかりだけど、私は本気で龍牙くんに恋してるんだ。
信じてもらえないかもしれないけど、信じてもらえるまで伝えようと思う。
好きって気持ちは、伝えるためにあるものだと思うから。



