そして、待ちに待った花火大会!!




長かった……。


本当に長かったっ……!





浴衣をお母さんに着付けてもらい、髪は編み込みしてアレンジ。



いつもおろしている髪を三つ編みして両耳の横でグルグルと巻いた。





できたー!!





下駄を履いて、さぁ出発!!






待ち合わせの10分前に着いた。



早く来すぎちゃったかな……。




そう思ったけど、そのあとすぐに南波が来たからホッとした。




「南波可愛いー!」



南波はセミロングの髪を巻いて、花の簪をつけていた。




これは、愁季くんもイチコロだね!!





「千愛実もすごく可愛いよ!」


「そう?ありがとー」




あなた程ではありませんけども。





そして、お待ちかねの二人がやって来ました!




ヤバイ。

ヤバイよ!



なにあのかっこよさ!!





「お待たせー!二人とも浴衣だー」



愁季くんはグレーのパンツに半袖のフードがついているパーカーを羽織っていて、爽やかな感じでカッコイイ!





そして。





「人多過ぎだろ……」




と面倒臭そうにつぶやいた龍牙は、

ジーパンの裾を捲り上げ、腰にチェックのシャツを巻き付けて、上は黒のシャツと、なんともオシャレなカジュアル系。




か、カッコよすぎる!!





「龍牙、カッコイイ!」



抱きつきたい衝動に駆られて、思わず素直に抱きついてしまった。




我慢できなかったんだもん!

許して!




「離れろ、暑苦しい」




いつものように私を引き剥がす。