俯いていた顔をあげると、龍牙が困ったような顔をしていた。




「あれだけ好きだって言われてれば、お前が俺を本気で好きなのは分かるし。

俺が知りたいのは、なんで今まで通りに俺のとこに来なくなったのか、なんだけど」






な、なんでって……。





「だ、だって龍牙に彼女がいるって知ったから……」




「はぁ！？俺がいつ彼女いるっつった！？」




「え！？さっき一緒にいた子は！？」



「あいつはただの女友達だ。家庭がちょっと似た感じだから、相談に乗ってるだけだ」




な、なんだ……そうだったんだ……。




「じゃあ、あの子が龍牙のアドレス知ってたのも……」



「相談に乗るために教えただけだ。つーか、なんでお前がそれ知ってんだよ」



「ま、前に二人が話してるのを聞いて……」



「あー、それであいつが彼女だと勘違いして来なくなったわけだ？」




うっ……。




だって、勘違いしてもおかしくなかったじゃんね！？




「龍牙が彼女にしかアドレス教えないって言ってたから、そう思いっちゃったんでしょ！？」




「何で逆ギレしてんだよ」




スカした態度の龍牙がちょっとムカつく。


私がどれだけ悩んだと思ってんのよーーっ！！