走り疲れて途中道の真ん中で立ち止まった。




「ふぇ……」





鞄を腕に抱きしめながら、溢れる涙を拭う。




こんな顔で帰ったら、お母さん心配するかな。





でも、止めたくても止まらないんだ。





私、龍牙を諦めなくちゃダメかなぁっ……?





「っ……!?」





急に後ろから腕を掴まれた。




な、に……?





振り返ると、そこにはさっきまで女の子と歩いていたはずの龍牙の姿があった。