「千愛実ちゃんのこと気にならないわけ?」



「別に」



「冷たいやつ〜」





悪かったな、冷たいやつで。




そうは言っても……あんなにしつこかった奴が急に来なくなったのは、少し気になる。




……アドレスくらい教えてやってればよかったか?




「おーい!龍牙と愁季ー!次出番だぞー」




試合の出番が来た。


考えててもしょうがねぇ。




俺は考えるのをやめてバスケに集中した。