「好き……好きだよ、龍牙っ……」





叶わない恋だったけれど。



それでも私は、龍牙が好き。





この恋は、簡単に終わりには出来ないけれど。


私は龍牙の幸せを願ってる。




だから……。


だから、しばらくは好きでいさせて。





もう龍牙の前には現れないから。





もう少しだけ、好きでいさせて……。






その日私は一晩泣きはらし、もう二度と、龍牙に会いに行くことはなかった。