そしていつものように校門で龍牙が出てくるのを待って、今日はどうやって抱きつこうかと考えていた。 数分して生徒が出てきて、そろそろかなと思い、私は龍牙を探した。 「あ、いた!」 直ぐに龍牙を見つけた私は、今日は抱きつく前に声を掛けようと校門の塀の影から出た。 けど、それが間違いだった。 「え……?」 私の目に飛び込んできたのは、仲良さそうに並んで歩く、龍牙と女の子の姿。