「千愛実、矢吹くんだよ!私矢吹くんと知り合いになるために合コン来たの!」
真依が真剣な目で私を見つめる。
嘘っ……真依も龍牙狙い!?
ふと龍牙の方を見ると、龍牙と目が合った。
「!」
み、見られてるんですけど!
ていうか、何か顔が怒ってる……?
なんでー!?
「そろそろ始めますか!!んじゃ、自己紹介からいこー!」
飲み物を注文して運ばれてきた所で、合コンがスタートした。
自己紹介が終わると、早速フリータイムになり、龍牙と愁季くんの周りには、女の子が集結した。
他の男の子可哀想だな……。
なんて思っていると、私と南波のところに男の子達が来た。
「うわー!やっぱ可愛いー!」
「噂以上だぜ!」
う、噂?
そんなことより、近い近い!
離れてよー!!
私の様子に気づいた南波が、男の子から私を守るように間に座った。
「悪いんだけど、この子にそれ以上近づかないで。もしそれ以上近づいたら、即帰るから」
睨みつけるように鋭く言い放った南波。
か、カッコイイッス!!



