待つこと数10分。




部屋の扉が開いて、西南生が入ってきた。



「お待たせー!遅くなっちゃってごめんね!」




そう元気良く、男子生徒の1人が先頭で入ってきて、その後を他の男子生徒が続いて入ってくる。




「キャー!さすが西南、イケメン揃い!!」



真依は興奮して私の肩をバシバシと叩く。


痛いよ真依!!



でも……。

私は入ってきた男の子達をチラリと見た。



真依はカッコイイって言うけど、あんまりカッコイイと思わないのって、やっぱり龍牙を見てるからかな。




西南の女の子達も入ってきて、大きなテーブルを囲むように座った。




……あれ?


そういえば、男の子が8人しかいない……。

真依の話だと、10人だったはず……。




すると、一人の男の子がそれに気づいたらしい。




「あ!!あいつらどこ行った!?さっきまでいたよな!?」



「また逃げたのかよ!捕まえてくんぞ!」




ドタバタと男の子達が飛び出して行く。