「私、諦めないから!!絶対に諦めないから!!」


思いっきり、叫んだ。

そりゃもう、全力で。



もちろん、私は周りの人たちの視線を浴びまくってるわけで。



「もう、イヤ……一緒にいる私が恥ずかしいっ……」



うん、ごめん南波。

でもこの恋だけは、諦めるわけにはいかないんだ。


すると、愁季くんが思いついたように龍牙くんに言った。



「龍牙!ちょっと遊ばね?」

「は?」


……え?



「俺ら今から暇だから、四人で遊ばない?」


うそ!?いいの!?


「愁季、お前何言って……」

「いいじゃん!二人とも可愛いし、あんなに必死な千愛実ちゃんに免じてさ!」

「……好きにしろよ」


龍牙くんが呆れたように、ため息混じりで言った。


神……!

愁季くん、あなた神様です!!



「やったよ!!南波!!」


「うん、そうだね。アンタには驚かされまくってるよ……」