どうしよう、気持ち悪い……。 過去を思い出し、体の奥から気持ち悪さが込み上げてくる。 やばいかも……。 頭がクラクラする……。 体に力が入らなくて、倒れそうになった時……。 「おい、千愛実」 倒れそうだった私の体を、誰かが受け止めた。 「千愛実?」 「あ……龍、牙?」 私の、大好きな人だった。