「決めた!」



千愛実はそれだけ言うと、店員にアイスを注文する。




何買ったんだ、アイツ……。




店の壁に寄りかかりながらアイスを買う様子を見ていると、

アイスを受け取った千愛実が駆け寄ってきた。





「お待たせー……はい!」


「!」





駆け寄ってくるなり、スプーンでアイスを一口すくうと、俺に差し出してきた。




「バニラソーダ食べられるでしょ?甘くないやつ、これしかなかったの」





コイツ、もしかして俺が食べられるやつ選んだのか?